五節句のひとつ七夕。
明治以降から廃止された五節句のうち七夕は
昭和初期、商店街の繁栄として開始され現在に至っているそうです。
京の七夕など 京都でも最近では市や地域で盛んに開催されるようになり
お店のディスプレイなども目につくようになりましたが
2007年 御目文が五節句企画をした頃は 地域でも笹飾りを見かけなくなった…との憂い声を聞きました。

2007年 御目文字 五節句企画 節を祝い福を呼ぶ『星に願いを』

2007年 御目文字 五節句企画 節を祝い福を呼ぶ『星に願いを』
竹笹に短冊や吹き流しなどを飾る習俗の中の一つに紙で
着物の雛形を作る七夕紙衣を飾るというのがありました。
七夕様に「着物をお貸しする習俗」衣桁(いこう)に着物を掛け、
「着物が増えるように」という意味から 江戸時期に入ると
貴族や大人中心の行事が子供主体になり、紙で作った着物を縫って裁縫が上手になることを願いました。
短冊と共に紙衣を飾り皆んなで願いを笹に飾る催しにしました。
紙衣を作ってみると 当時の女の子の願いが伝わるような気持ちになりました。
衣食住の活動〜を謳う 御目文字にとって自然んであり 大切な精神で、
現代に伝え残していきたいなあ、と思わずにいられません。
石沢誠司先生の「七夕の紙衣と人形」という本で知る事が出来ました。http://www.h2.dion.ne.jp/~hushimi/kyougan/syupan.htm
中国に起源をもつ古代の宮中での◇乞巧奠(きこうでん)◇が
江戸時代から庶民の行事になり、後期には子供中心の星祭りとなり、
七夕の夜、天の川に隔てられていた織姫と牽牛が再開する七夕物語の内容は多様性に富んでいます。

2007年 御目文字 五節句企画 節を祝い福を呼ぶ『星に願いを』
七月七日、織姫と牽牛が天の川の川岸に駆け寄ると
何処からともなくカササギの群れが空を覆い互いの翼を交わして天の川に橋をかけてくれる。
二人はこうして一年に一度 七月七日の夜にだけ天の川を渡り会うのです。